2019年04月30日
混合水栓からの逆流
今回のご依頼は、水道メーター検針員に水漏れの可能性を指摘されて、近くの当店にご連絡いただきました。
お家の方が検針員に教えてもらった水漏れ箇所が、給湯器の逃し弁からの水漏れのようでした。
給湯器の止水栓を止めても逃し弁からの水漏れが止まらず、止水栓が故障しているようなので、先ずはそれを交換してみてくださいとも教えてもらったようです。


古い給湯器なので、修理することで本体が壊れてしまうかもしれないことをお伝えして作業を開始させていただきました。
水漏れして現在は使用していないという太陽熱温水器への給水管を切り離して、近いうちに訪れる給湯器交換を踏まえ、お客様のご負担を減らすべく簡易的に接続させました。

水を通し確認すると、動かしたことで今度は老朽した鉄管から水が漏れてきてしまったため、古い管をすべて取り除き再度引き直しをしました。

ところが、給湯器止水栓と減圧弁、逃し弁を交換したにも関わらず、逃し弁からの水漏れは直りませんでした。
その後、よくよく調査していくと、サーモ付きの混合水栓の逆止弁のパッキンが老朽化していて、水がお湯側に流れ込んでいた模様です。

お客様には、そんなこともあるのですか?と不思議がられましたが、
以前、どこかの温泉地域で水側は上水道で配管し、お湯側は温泉で配管し、それを混合栓で接続して本管に逆流させた汚染事故がニュースとなりました。
水配管は井戸水で、お湯配管は上水道にして混合栓で接続することも、本管逆流防止の観点から違法工事となります。
水と湯を接続する混合栓は、上記のような圧力差がある場合など、上水道以外の流体を接続しますと本管汚染事故に繋がる危険性があるため、知識が乏しく水道免許を持たない一般の方の配管工事や単水栓以外の水栓取付工事を認めていない理由となっています。
ネットやホームセンターで混合栓を購入して、無免許で取り換えることは水道法に抵触し、原則違法工事となりますのでご注意ください。(※マンションや共同住宅などで、本管直結給水では無く受水槽方式の場合は、本管汚染の危険が無いため法規制はありませんが、DIY施工の可否確認は管理者にお尋ねください。)
今回は最初に説明された先入観と、古い給湯器で接続の配管が容易に取り外せない施工になっていたことで、結果的に遠回りすることになってしまいました。
消去法で探していく必要のある漏水調査の精度を、まだまだ上げていかなければならないと感じた事例でした。


蛇口を新しく交換しましたら、逃し弁からの水漏れが漸く止まりました。

これが蛇口に組み込まれている逆流防止弁(逆止弁)です。


お湯側のゴムの劣化が顕著でした。
熱湯を流すために水側よりもゴムが早く痛みます。
A様
この度はご依頼ありがとございました。
お家の方が検針員に教えてもらった水漏れ箇所が、給湯器の逃し弁からの水漏れのようでした。
給湯器の止水栓を止めても逃し弁からの水漏れが止まらず、止水栓が故障しているようなので、先ずはそれを交換してみてくださいとも教えてもらったようです。


古い給湯器なので、修理することで本体が壊れてしまうかもしれないことをお伝えして作業を開始させていただきました。
水漏れして現在は使用していないという太陽熱温水器への給水管を切り離して、近いうちに訪れる給湯器交換を踏まえ、お客様のご負担を減らすべく簡易的に接続させました。

水を通し確認すると、動かしたことで今度は老朽した鉄管から水が漏れてきてしまったため、古い管をすべて取り除き再度引き直しをしました。

ところが、給湯器止水栓と減圧弁、逃し弁を交換したにも関わらず、逃し弁からの水漏れは直りませんでした。
その後、よくよく調査していくと、サーモ付きの混合水栓の逆止弁のパッキンが老朽化していて、水がお湯側に流れ込んでいた模様です。

お客様には、そんなこともあるのですか?と不思議がられましたが、
以前、どこかの温泉地域で水側は上水道で配管し、お湯側は温泉で配管し、それを混合栓で接続して本管に逆流させた汚染事故がニュースとなりました。
水配管は井戸水で、お湯配管は上水道にして混合栓で接続することも、本管逆流防止の観点から違法工事となります。
水と湯を接続する混合栓は、上記のような圧力差がある場合など、上水道以外の流体を接続しますと本管汚染事故に繋がる危険性があるため、知識が乏しく水道免許を持たない一般の方の配管工事や単水栓以外の水栓取付工事を認めていない理由となっています。
ネットやホームセンターで混合栓を購入して、無免許で取り換えることは水道法に抵触し、原則違法工事となりますのでご注意ください。(※マンションや共同住宅などで、本管直結給水では無く受水槽方式の場合は、本管汚染の危険が無いため法規制はありませんが、DIY施工の可否確認は管理者にお尋ねください。)
今回は最初に説明された先入観と、古い給湯器で接続の配管が容易に取り外せない施工になっていたことで、結果的に遠回りすることになってしまいました。
消去法で探していく必要のある漏水調査の精度を、まだまだ上げていかなければならないと感じた事例でした。


蛇口を新しく交換しましたら、逃し弁からの水漏れが漸く止まりました。

これが蛇口に組み込まれている逆流防止弁(逆止弁)です。


お湯側のゴムの劣化が顕著でした。
熱湯を流すために水側よりもゴムが早く痛みます。
A様
この度はご依頼ありがとございました。
水漏れ、詰まり、水まわりのことでしたら、
何なりとお申し付けください。
地域に密着してきた70年の信頼と、この道30年の経験豊富な技術者がお伺いしますので安心してお任せ下さい。
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