2019年05月18日
周智郡森町M地区 打ち込み鉄管の寿命
今回のご依頼は、共同で管理している打ち込み井戸の水が出なくなってしまったことから、打ち直しのお話をいただきました。
25年前にも、打ち込み井戸が枯れて出なくなってしまったことがあり、その時に当店で打ち直した80Aの打ち込み井戸になります。
水が出なくなった原因がポンプにあると思い、新しいポンプに交換したようですが状況は変わらなかったことから当店へのSOSとなった次第です。
さらに詳しくお話をお聞きしていくと、別業者にて直ぐ横にロータリー掘削機で25m掘ったようですが、全く水は出ずに山足に到達して、それ以上の鑿掘は出来ずに断念したようです。
鑿掘をもってしても地下水を取水できないのに、打ち込み井戸で賄えるのか正直疑問しかありませんでした。
それでも、ポンプも新しくしたことから、どうしても施工してもらいたいと懇願されたことから、お請けさせていただくことにしました。
地下水の低下や、帯水層の水枯れの要因もあるため、やれるだけのことはやってみますが、ダメなら潔く諦めてくださいとお伝えしました。


6.5mから下は粘土層に突入してしまい、8mまで打ち込みましたが一滴の水も出てきませんでした。
25年前に打ち直した時も、11mまで粘土層が連続していて水が全く無くて5.5mまで抜き上げてきています。
一番水が多そうだったGL-6.0m部分でエアリフト揚水を試みるも、揚水量が少なかったため、地下水の枯渇に陥ってしまったのではないかと半ば諦め始めていました。

そんな重たいムードの中、これまで井戸水の恩恵を受けてきた組内の皆様方が続々と集まりだし、団結しお手伝いしてくださりました。
その熱い思いと願いが届いたかのように、予想外の結果に繋がりました。



後に判明したことですが、25年経過した既存の打ち込み管は老朽が原因で管に穴が開いていました。
そのため、井戸ポンプが水を汲み上げられなくなったのではないかと考えます。
因みに余談ですが、ロータリー工法では掘削しながら泥水や高粘土のベントナイトを投入することになります。
その泥水を、帯水層の砂礫の中に入り込ませることで掘削孔の崩壊を抑止させています。
つまりそれは、帯水層の目を詰まらせているとも言えます。
打ち込み井戸では、単に鋼管を打ち込むだけですので、自然な状態を変化させることはありません。
地層に泥水を詰まらせるロータリー掘削より、泥水を一切使用しない打ち込み井戸の方が汲み上げ量が多いとのお話も耳にします。
ただ、これは全ての浅井戸において当て嵌まるわけではなく、今回のケースにおいては自然水位の4.2m~6mの間しか帯水層がありませんでしたので、打ち込み井戸の工法の方が有利に働いたと言えます。
A様
この度はご依頼ありがとうございました。
25年前にも、打ち込み井戸が枯れて出なくなってしまったことがあり、その時に当店で打ち直した80Aの打ち込み井戸になります。
水が出なくなった原因がポンプにあると思い、新しいポンプに交換したようですが状況は変わらなかったことから当店へのSOSとなった次第です。
さらに詳しくお話をお聞きしていくと、別業者にて直ぐ横にロータリー掘削機で25m掘ったようですが、全く水は出ずに山足に到達して、それ以上の鑿掘は出来ずに断念したようです。
鑿掘をもってしても地下水を取水できないのに、打ち込み井戸で賄えるのか正直疑問しかありませんでした。
それでも、ポンプも新しくしたことから、どうしても施工してもらいたいと懇願されたことから、お請けさせていただくことにしました。
地下水の低下や、帯水層の水枯れの要因もあるため、やれるだけのことはやってみますが、ダメなら潔く諦めてくださいとお伝えしました。


6.5mから下は粘土層に突入してしまい、8mまで打ち込みましたが一滴の水も出てきませんでした。
25年前に打ち直した時も、11mまで粘土層が連続していて水が全く無くて5.5mまで抜き上げてきています。
一番水が多そうだったGL-6.0m部分でエアリフト揚水を試みるも、揚水量が少なかったため、地下水の枯渇に陥ってしまったのではないかと半ば諦め始めていました。

そんな重たいムードの中、これまで井戸水の恩恵を受けてきた組内の皆様方が続々と集まりだし、団結しお手伝いしてくださりました。
その熱い思いと願いが届いたかのように、予想外の結果に繋がりました。


口径:50A 完成深度:GL-.6.0m 静水位:GL-4.20m
水量:中(推定120ℓ/min) 鉄分:0.2ppm 砂:僅か(粗砂)
水色:山吹色 水温:15.3℃ 外気温:23.0℃ 砂色:山吹色
水量:中(推定120ℓ/min) 鉄分:0.2ppm 砂:僅か(粗砂)
水色:山吹色 水温:15.3℃ 外気温:23.0℃ 砂色:山吹色

後に判明したことですが、25年経過した既存の打ち込み管は老朽が原因で管に穴が開いていました。
そのため、井戸ポンプが水を汲み上げられなくなったのではないかと考えます。
因みに余談ですが、ロータリー工法では掘削しながら泥水や高粘土のベントナイトを投入することになります。
その泥水を、帯水層の砂礫の中に入り込ませることで掘削孔の崩壊を抑止させています。
つまりそれは、帯水層の目を詰まらせているとも言えます。
打ち込み井戸では、単に鋼管を打ち込むだけですので、自然な状態を変化させることはありません。
地層に泥水を詰まらせるロータリー掘削より、泥水を一切使用しない打ち込み井戸の方が汲み上げ量が多いとのお話も耳にします。
ただ、これは全ての浅井戸において当て嵌まるわけではなく、今回のケースにおいては自然水位の4.2m~6mの間しか帯水層がありませんでしたので、打ち込み井戸の工法の方が有利に働いたと言えます。
A様
この度はご依頼ありがとうございました。
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